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お知らせ

手磨き用水垢取りツール発売のお知らせ

ポリッシャー用水垢取りツールに続き、手磨き用の水垢取りツールも発売致しました。
商品名は「クリーナーブロック」です。特殊ファイバーと特殊形状の切溝で水垢汚れを除去できます。幅50mm、長さ120mmと広面積で作業性が良く、既販のファイバー系砥石よりも軟らかいファイバーを採用しておりますので、さらに傷が付きにくくなり黒御影石にも使用できます。御影石の磨き平面用になります。もちろん日本製です。
クリーナーブロック商品画像
当商品の特徴としては、広面積だけでなく切溝幅を2mmと太くし且つ溝深さを6mmと深溝にすることで、汚れや鉱物片が詰まりにくく排出し易い仕様になっております。また高耐久なレジンと相まって超長寿命になっています。
字彫箇所等の彫刻面も広面積化で作業しやすくなっています。また小スペース・狭箇所には溝無し面の角部を使う事ができます。また、浴室のカルキ汚れや鏡のウロコ取りにも使用できます。
浴室カルキ汚れ除去写真
鏡ウロコ除去写真
使い方は、事前に埃汚れ等を水を使って洗い流し、水を使いながら汚れ部分に当ツールを押当て擦るだけです。細かく動かすよりも大きいストロークで動かしながら擦った方が、より汚れ落ちが早くなります。
注意点としては、汚れや鉱物片を引き摺らないよう適宜に水で流す、当商品を水で濯ぐ等しながら使用して下さい。当ツール自体では傷は入りませんが、汚れや鉱物片を引き摺って引き摺り傷が付かないよう気を付ける必要があります。
クリーナーブロック使用写真
既販のファイバー砥石よりも研削力は少し落ちますが、黒御影石への傷付影響をより低減すように開発しました。特に黒御影石の汚れ落としにお困りの方は是非使っていただければと思います。もちろんその他の御影石にも有効に使えますのでご検討下さい。

販売価格は下記価格となります(税別)
クリーナーブロック CB-512     ¥25,000

お問い合わせやご注文は「✉お問合せフォーム」よりお願い致します。
2025年07月17日 20:15

ポリッシャー用水アカ取りツール発売のお知らせ

この度、ハンドポリッシャー用の水垢取りツールを新たに発売致しました。
商品名は『プロ用 クイッククリーナーパッド』です。御影石の磨き平面用となっており、黒御影石にも使用できます。
水垢取り作業を、もっと早くかつ石を傷付けずに、黒御影石にも使用できる様に開発しました。もちろん日本製です。
クイッククリーナーパッド商品画像2
商品は外径100mmと外径80mmテーパーの2サイズです。
特徴は、特殊レジン・特殊ファイバーと切溝の作用で水垢汚れを素早く除去できます。また、セラミックよりも軟らかいファイバーを使用しているので、より傷が付きにくく黒御影石にも使用できます。耐久性の高い特殊レジンと深溝によって長寿命な仕様になっています。
使い方は、マジック式のパッド台に装着しポリッシャーに取り付けて、水を使いながらポリッシャーで作業します。乾式では汚れは落ちません。ポリッシャーの回転数は500~2,000回転/分で、高速グラインダーでは使用できません。

使用ポイントとしては、水量と回転数、押当て圧力や押当て角度によって作用や効果が変わりますので、汚れの度合いや対象石種によって調整しながら使用する点です。初めてポリッシャーを使用する方は、コツを掴むまで少し時間を要することがありますので、遊び感覚でもよいので色々な状態で試して練習してみることをおすすめします。
また事前に埃汚れ等は良く水洗いして取り除いておきませんと、砂埃等を引き摺ってしまい引き摺り傷が付いてしまうこともあります。黒御影石は石種によっては、水量不足や押当て時間、押当て圧力によって白ボケすることがありますのでより注意が必要です。その際は黒バフをかけて修正したりします。字彫などの彫刻周りに使用する際は、特に彫刻の縁の鉱物欠けが起こらないよう水量や押当て方に気を付けて作業します。欠けた鉱物片を引き摺ってしまう恐れがあります。
以上のようなコツや留意点がありますので、今回当商品はあえてプロ用のツールといたしました。
とは言え、コツを掴んで慣れてしまえば、驚くほど早く楽に水垢が除去できます。(あまりに水垢の状態がヘビーな場合は除きますが)
是非使って見てください。
クイッククリーナーパッド施工写真
販売価格は下記価格になります(税別)
・外径100mm ¥18,000
・外径80mm(テーパー) ¥17,000

お問い合わせやご注文は、「✉お問合せフォーム」よりお願いします。

 
2025年07月17日 15:24

経年で白化退色した浮金石をコーティングで濃色化

浮金石和型S42施工前
浮金石和型S42施工前2浮金石和型棹石施工前
写真は昭和42年に建てられた浮金石の墓石です。昭和40年代に建てられた浮金石の墓石は結構多く墓地で目にすることも多いですが、ほとんどの墓石は写真の様に退色して白化しています。
今回外柵の改修工事に伴い、石塔はクリーニングし浸透被膜型のコーティングで色見を濃く仕上げることとなりました。
本来であれば石塔類は研磨機で磨き直せればベストですが、白化の酷い箇所はレジンダイヤの#400で研磨しても取り切れずメタル研磨盤で研磨しなければならないため、さらに手間とコストが嵩むことから先述の作業となりました。
浮金石和型S42施工後
浮金石和型S42施工後2
浮金石和型棹石施工後
写真の様にだいぶ濃色化し黒味が戻せました。さすがに白化の酷い箇所は戻すことはできませんでしたが・・・
今回使用したコート剤は浸透被膜型のガラス系コート剤で、俗に言う『セラミックコート』と言われるコート剤です。
弊社のタイプは、セラミックコート剤と言われる物の中でも殆どが有効成分で溶剤は数%しか入っていないため効果が高く、且つ被膜もモース硬度7レベルと超硬で鉱物表面も保護するだけでなく、今後の退色防止効果も高くなります。さらに特殊浸透剤が配合されていてより浸透が深いため、より濃色に仕上げることが出来ます。
黒御影石の墓石は本来磨き直しをおすすめしますが、何らかの諸事情で再研磨できない場合は、こういったコーティングによる濃色化もご検討いただくのもよろしいかと思います。
2024年07月16日 21:57

手磨き用水垢取りツールの販売について

前回のブログのお知らせ記事の最後に、手磨き用ツール開発中の旨を告知しておりましたが、製造元の材質変更等の諸事情により少量しか製作できず、ご予約いただいていた業者様優先にご提供させていただいたところ、商品はほぼ無くなってしまいました。

どのような製品だったかを先に説明させていただきますと、
クリーナーブロック商品写真
写真の手磨き用ツールです。『どこかで見たことあるぞ』と思った方もいらっしゃるかと思いますが、これは墓石業界で30年程定番商品として販売されているセラミックファイバー系のクリーナー砥石と同材質の製品です。
既販の従来品は幅25mm,長さ100mmの大きさで、頑固な水垢も除去でき、傷を付けずに作業できる(使い方により傷付く場合もありますが)とても優れたツールです。主観ですが、数ある手磨き用の水垢取りツールの中ではこの商品が一番優れていると感じます。私も水垢取り作業時には多用していますし、黒御影石の墓石の磨き面もほぼこれ1つで作業したこともあります。
しかしながら、残念な点が2点ほどあります。一つは溝切面の研削力が少し弱く、その面で擦ると汚れ落ちが緩やかなので少々手間取ります。ですので裏面の角で擦って使用することが多く、またそのように使用している方も多くいらっしゃいます。
二つ目は大きさが小さいということです。部分的に使用するには何ら問題はありませんが、屋外で数十年経過した墓石には全体的に薄い水垢汚れが付着していることが少なくありません。全面をこの小さな砥石で作業するとなると多大な労力と時間がかかります。

そこで、この優れた材質をそのままに、溝切面の研削力を向上しつつ大面積化を図ることで、より早く効率的に作業ができるツールとして改良製作しました。
クリーナーブロック大きさ溝幅
写真のとおり面積は従来品の3倍、また溝幅も従来溝より太くすることでより汚れの搔き取り力をUPさせています。これにより広い面でも、水を使いながら溝切面を押し当て擦るだけで驚くほど早く水垢汚れが除去できるようになりました。
黒御影石棹石汚れ
写真の黒御影石によくある汚れも楽に除去できますし、棹石前面の家名彫りの文字周りの水垢も簡単に除去できます。また従来通り角で擦れば汚れを引きずる事もなく、より傷付にもシビアに作業できます。

以上、製品の概要としては前述の内容でありますが、従来品の素材がすでに製廃しており、残っている僅かな従来材料で作れるだけの生産となったため、今回このような少量の生産となってしまいました。尚、従来素材の既販25mm幅の製品については、メーカー側に作り置き分が多くあるので当面の間は従来通りご提供致します。
現在、新素材でテスト&改良を重ねております。納得のいく性能レベルに至りましたら、再度製作する予定でおります。
販売が決定いたしましたら、またブログにてお知らせいたします。
2023年10月27日 18:12

水垢取りツール発売のお知らせ

現在、墓石等の水垢を除去する道具には色々な種類のものが有り、特に手磨き用の道具は多種出回っております。
クリーニングの現場では、手間はかかるもののこれらの手磨き用ツールを使用することが多いです。
以前より石材用ポリッシャー等の電動工具を用いて使用できるツールを模索しておりましたが、この度ようやく石材用ポリッシャーに装着して使用するタイプの水垢取りツールが完成し発売に至りました。
クリーナーパッド商品写真
商品名は『注水式水垢取り クリーナーパッド』です。このクリーナーパッドの特徴は、黒御影石に使用しても傷が付きにくく、特殊ゴムとシリカの作用で水垢汚れを除去出来るという性能面です。
使い方は、ポリッシャーに取り付ける100Φのマジック式パッド台等に本商品を取り付け、水を使いながら使用します。
ポリッシャーの回転数は3,500回転/分以下の範囲で使用します。ディスクグラインダー等の高回転で使用すると、水切れを起こし熱が発生し焼けを起こしたり石肌が荒れることがあるので、石材用ポリッシャーや低速グラインダーでの使用が前提です。
より汚れ落ちの効果を高めたいときは、彫刻刀の三角刀等で溝を4~6本作って使用すると研削力が上がります。
クリーナパッド使用例
クリーナーパッド使用状態 黒御影石
石や汚れの状態に応じて、回転数,水量,圧力を調整して作業するとより効果的に使用することができます。
黒御影石に使用して傷が付きにくい研磨剤・研削力になっていることから、分厚い水垢等、汚れの度合いによって汚れ落ちの効率が下がる場合があるので、そういった箇所の汚れは手磨き用のツール等で使い分けをすると作業がスムーズです。
手磨き用のツールだけで水垢除去作業を行うよりもだいぶ楽に作業が出来るようになります。
是非使ってみてください。

価格等、商品についてのお問い合わせは『お問合せフォーム』よりお願い致します。

現在、手磨き用ツールも作業効率UPが図れる商品を開発中です。
完成した際には、またお知らせいたしますので、乞うご期待!


 
2023年07月31日 21:44

外的要因による墓石の汚れ状態の違い

新着 経年通常状態墓石
新着 経年過注水状態墓石

写真①②の墓石は、共に隣り合う墓地にあり、お施主様同士が親戚関係で昭和54年に同じ石種で一緒に建てられた墓石です。
御覧の通り、①の墓石よりも②の墓石の方が汚れ度合が大きい(酷い)事が判ります。天端だけでなく棹石前面までも反射の映り込みが無くなるほど汚れが膜状に覆っているほどです。
今回②の施主様から石材店様にクリーニングの相談があり、「なんで一緒に建てたのに、隣のお墓よりうちのお墓の方が汚れが酷いんでしょう?」と不思議に感じていたようです。確かに疑問に思われるのも当然でしょう。墓所には特に汚れるような木等もありませんし、墓地環境の条件は全く同じで石種も同じなのですから。①の墓石を見る限り、特にお掃除をまめにしている程には見えません。経年相応の汚れ具合に感じます。
私は現地で確認した際、棹石天端淵の白い汚れを見て、おおよそ汚れ要因は予想しておりました。

クリーニングを始めると、水垢などの汚れの膜の厚さに驚きです。43年経過の通常の汚れ膜除去工程の約3倍位の工程を要しました。汚れの膜が3層位に重なっているようなイメージです。
作業中に施主様がいらしたので、お墓参りの頻度をうかがったところ、ほぼ毎日いらしているとの事でした。やはり予想通りです。毎日お線香をあげて、水も墓石にかけていらしたことがわかりました。水をかけた後は拭き取らずそのままにしていたようです。あの天端淵の白い汚れは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム等のミネラル成分が固まったものです。特に吸水率の低い黒御影石ですので、成分が石内部には浸み込まず表面に滞留し残りやすいがための状態です。
そしてこの墓石の汚れの膜は、それらの成分や通常の水垢成分の他にお線香の煤煙成分が繰り返し蓄積されたものですので厚膜となったのです。長期間そのお参り方法を繰り返せば、当然お隣の同墓石とは異なった状態になってしまいます。
お施主様にはお隣の墓石汚れの違いを先の要因をご説明し、今後は水をかけた後水分を拭き取っていただくようおすすめしました。

今回この様な汚れではありましたが、不幸中の幸いとして、厚い汚れ膜に覆われていた箇所の石肌がさほど傷んでいなかったということです。汚れを除去してみると隣の墓石よりもさほど色褪せもしておらず、キレイな艶面が現れました。
新着 過注水墓石洗浄後天端
新着 過注水墓石洗浄後左側新着 過注水墓石洗浄後右側新着 過注水墓石洗浄後天端2
墓石は墓地の環境や石種等によって傷み方や汚れ方も色々異なってきますが、今回の様に人の扱い方による「人的要因」によっても墓石の状態が大きく変わるということです。
お墓にお水をかけることはお勧めしませんが、お墓参りの作法も様々ございますので、もし墓石にお水をかける際はその後水分を拭き取ってあげることをおすすめします。
 
2023年03月23日 10:12

有機・樹脂系被膜コーティングの墓石への影響

樹脂系コーティング墓石
樹脂系コーティング天端汚れ樹脂系コーティング墓誌台天端上の写真は、墓石クリーニング相談を受け現地確認した墓石の写真です。
上台の天端や墓誌台の天端の汚れがやけにひどく付着していることに何か違和感を感じます。
その後クリーニングすることとなり作業をしていくと、そのひどい汚れの要因が判明。
上台から下の部材と、墓誌台が以前被膜コーティングされており、棹石は再研磨されている様でした。
その被膜コートも、有機成分や樹脂系成分が多く含有された被膜コートで、被膜厚もかなり厚い膜で覆われており無機汚れだけでなく有機汚れ成分までもコーティング膜にこびり付いてしまっていました。
汚れを除去した写真がこちらです。樹脂系コーティング天端黄変
天端の汚れは除去しましたが、上台天端をよく見ると黄色く変色してしまっています。
膜厚がかなり厚いので#6000のダイヤの研磨パッドで研磨すると膜も無くならずかなり艶が上がりましたが変色は当然取れません。
水も洗剤も染込みませんので、シミ抜きやサビ抜き作業というわけにもいきません。
そう、これは被膜されたコート剤自体が紫外線や汚れで黄変したのです。

こういった石材用の有機・樹脂系の被膜コーティングも以前から出回っておりますが、屋外墓石への施工は要注意です。
ここで有機・樹脂系被膜コーティングのメリット・デメリットをまとめてみますと、

【メリット】
 ①基材との密着性が良い(施工時)
 ②乾燥が早い
 ③膜厚が厚い
 ・適した環境:屋内の石材物(テーブルトップ、カウンター、床等)

【デメリット】
 ①有機汚れも付着・密着し易い
 ②紫外線で黄変してしまう
 ③石の呼吸を止めてしまう(石材の水分が蒸散できない)
 ・適さない環境:屋外の石材物(紫外線や水に接しやすい環境)

被膜型のコーティングは吸水を防ぐだけでなく石の表面も保護するので、本来屋外墓石には最適なコーティングですが、有機・樹脂系の被膜コーティングを墓石に施してしまうと、上記のデメリット点が墓石を傷めたり美観を損ねたりしてしまいます。
特に石の呼吸を止めてしまうので、石内部の水分が蒸散できず、そこから菌類が繁殖し広がりやすいので万年濡れジミ色になってしまいます。この墓石も外から水が染み込まないにも関わらず、上台から下はすでに濡れた色のままでした。
また黄変してしまうと元に戻すことが非常に困難で、コーティング被膜を一度全て剥離しないと改善できなくなります。

屋外墓石の保護にはコーティングが最適ですが、施工の際は是非、墓石に適した石の呼吸を止めない無機系被膜コーティングをおすすめします。

 
2023年03月13日 14:23

いまだに『全て手作業』を謳う墓石クリーニング業者の誤解

私の本拠地である埼玉県にも、いまだに『機械は使わず全て手作業』を謳う墓石クリーニング業者が見られます。
墓石クリーニングにおいて、手作業の工程は必ず発生し、手作業が効果的な場合が多々あります。
全て手作業が悪いということではなく、今回問題と感じたのは、そういった業者のHP等で誤解した内容が掲載され、ユーザーや閲覧者に伝わっているということです。
その掲載内容を一部抜粋しますと、

・当社のクリーニングは石を傷めるような高圧洗浄機やポリッシャーは使用しません
・当社の溶剤は研磨剤は一切使用していません
・どんな古い墓石でも新品のようによみがえります

等々・・・

【機械類や研磨剤で石は傷まない】
墓石クリーニングでは高圧洗浄機やポリッシャーを正しく使用すれば、石を傷めるどころか手作業より効果が上がり、仕上がりが良くなることも多いです。
『機械が石を傷める』というのは、これらの機械道具を間違った使い方をするからです。高圧洗浄機であれば、石の種類や状態を良く確認せず闇雲に高圧洗浄すれば、石が欠けたり彫刻部が飛んだりするでしょう。またポリッシャーも研磨パッドの選定を誤ったり、水量・回転数・圧力が適正でなければ艶が飛んだり焼けを起こす事もあります。
しかし昔から『○○と道具は使いよう』といいます。
施工作業の効果や仕上がりをより高めるために、知識と機械等の道具を正しく的確に使用する。これが真の技術ではないでしょうか。
例えば、ビシャン等の叩き加工の外柵をクリーニングするのに洗剤とブラシで手作業するとします。叩きの表面はブラシの毛より細く細かい凹部が多数ありますので、そのような箇所の汚れは高圧洗浄がとても有効に働きます。
手で擦るブラッシングもポリッシャーでブラッシングすれば更にムラなく洗浄出来ることもあるのです。
洗剤とブラッシングに加え、石材用コンパウンド(研磨剤)を的確に選定して作業すればより効果的に作業できたりします。
また、もし全て手作業の業者が石塔天端の水垢除去に洗剤を塗布しながらスクレイパー等でこそぎ取っているのであれば、それこそ疑問が生じます。
水垢は無機汚れですので、当然酸性の洗剤を使用しているはずですが(もしアルカリ性や中性洗剤を塗布しているのならば無意味)、どんなに石に影響の少ない酸性洗剤でも、ミクロン単位では何かしらの鉱物は溶けているのです。本来洗剤はブラッシングレベルで使用するもので、スクレイパーでこそぎ取る様な無機汚れであれば酸性洗剤を塗布する事はかえって石に悪影響を及ぼします。
水垢除去作業後も建墓後数十年経過した墓石の天端等は、手で撫でてみると全くのツルツルではなく、少し引っかかるようなざらつき感が残ります。主に白御影石に多く見られますが、これは酸性雨等により雲母等の鉱物が変化・溶脱を起こし突出するからです。
このような場合は、ポリッシャー等で水を使いながら石材用研磨パッドの細仕上(#3000~#5000)で研磨すれば、表面はさらに滑らかに仕上がります。そもそも本磨きの石材部材は研磨盤や研磨パッドで加工され仕上げていますので、ポリッシャーの使用はむしろ必然的なことです。
誤解した内容を掲載する前に、業者自身でまずは使って体感しその事実を知るべきですし、洗剤も機械類と同じクリーニング道具の一つと認識すべきです。むしろ洗剤は石内部に浸み込むため、洗剤ありきのクリーニングではかえって鉱物を傷めるリスクが高いということを理解すべきだと思います。

【経年墓石はクリーニングではよみがえらない】
数十年経過した屋外環境の墓石等は、石の内部外部に限らず既に何らかの鉱物劣化が生じています。劣化した鉱物は元に戻すことはできないのです。
クリーニングで『新品のようによみがえる』と謳うのは少々行き過ぎた過大広告です。黒御影石の色褪せ、白御影石の濡れジミ、数十年経過のサビ・・・等々、残念ながらこれらはよみがえりません。
唯一クリーニング以外の方法であれば『新品のようによみがえる』といえる事例はあります。石材店様はご存じと思いますが、黒御影石等の吸水率が極めて低い墓石の再研磨です。彫刻箇所も再ブラストすればほぼ新品の様になります。これは傷んだ鉱物箇所を取り除き、傷んでいないきれいな鉱物面を表に出すからです。
クリーニングはあくまで鉱物劣化が進んだ現状の中で、よりキレイな状態にする事に他なりません。

【全て手作業を謳わせている問題】
では何故このような『全て手作業』を謳う業者が後を絶たないのか?
これには加盟店を募る会社やフランチャイズ制の本部に問題があるのが実態です。
彼らのように加盟し独立開業した業者は、本部のすすめる内容を信じ『全て手作業』が正だと思って取り組みます。
残念ながら『全て手作業』を謳う理由は、こういった加盟店制度の会社やFC本部の利益獲得のための戦略であることが殆どです。
加盟費用30万~100万と比較的低資金で抑えられるので、気軽に加盟し易くなる心理を突いています。初期導入費用も数種類の洗剤とホームセンター等で揃うちょっとした手道具のみ。販促ツールが付き数日研修を行いますが、それを差し引いても本部側の利益は相当な額になります。さらに月会費を徴収する会社もあるほどです。
これが機械類を用いる技術の加盟制度ならば、機器導入費用だけでも数十万といった額になるため、加盟意欲が減少し加盟者数を獲得するのが難しくなってしまうからです。
墓石クリーニングはとても良いサービスです。こういった会社も設立当初は『良いサービスをもっと広めたい』という志を持っていたはずです。それを忘れ本部利益獲得に走りすぎると技術の発展が止まり、加盟をいかに募るかに力を注ぐようになります。
その結果、加盟業者は存続できなくなり、廃業していく業者が後を絶たないというのが悲しい現実です。

『特殊技術です』『技術は業界一です』と謳うのであれば、『全て手作業』からもっと幅を広げ、機械道具を否定せずそれらを上手に活用できる知識と技術を発展させて、お客様の大事なお墓を扱っていただけたらと切に願います。
2023年02月13日 19:45

黒御影石墓石クリーニング時の天端面研磨の必要性

石材を扱う業者様にとって、黒御影石墓石等の扱いは特に注意を払い慎重・丁寧に行います。その理由として黒御影石は『傷が付き易い、割れやすい、ツヤの有無が判りやすい、ツヤが飛びやすい』等々、黒御影石特有の性質があるからです。
墓石クリーニングにおいても同様で、傷つきやすい特性からより慎重に水垢除去などを行う必要があります。
黒御影石は白御影石のような硬い石英分が無く、鉱物自体は柔かいので傷が付き易いのです。また吸水率が極めて低いので、各天端面等は水垢等の汚れ成分が蓄積され易く一体を汚れの膜の様に覆ってしまい、天端に反射して映り込む物もハッキリ見えないレベルになります。
黒御影石天端 施工前
黒御影石の特性からもその様な汚れを酸性洗剤で除去するのは危険度が高いので、砥石等傷の付きにくい何らかの道具で擦る・削る等して物理的に水垢汚れを除去しますが、事前に良く埃汚れ等を除去しても様々な角度からよく見ると極薄い線傷が付いてしまいます。硬い水垢成分を引きずりながら擦るという作用から、どうしても擦った傷跡が発生します。パッと見判らない事も多いですが、良く見て一回でもその線傷に気付いてしまえば皆気になるはずです。
黒御影石墓石の場合はそのまま終了せずに、特に天端面だけは傷を消す意味でも仕上げとして#5000以上のダイヤモンドパッドあるいは微粒子研磨剤が入ったパッドで水を流しながら湿式研磨する方がベストです。天端面のツヤもさらに上がり、反射で映り込む物の姿もハッキリ映り込むようになります。
黒御影石天端 施工後
 
2022年06月02日 13:26

コーティング墓石の降雪後の状態

1月6日に関東では珍しく雪が降り、翌日は降った雪が凍っていました。
4日後に前月コーティングした墓石の雪解け状態を写真におさめてありましたのでアップします。
新着 コーティング降雪後
新着 コーティング降雪時 敷石
石塔類と左右の敷石4枚をコーティングしてあります。
写真をみるとコーティングしている箇所は白く、未施工箇所は雪解け水が浸み込んで色が変わっているのがわかります。
この石種は中国のAG213という白御影石で、見た目は茨城の真壁小目と極似しています。吸水率も0.2%~と同様クラスですが、こちらの方が吸い込み方がやや均等です。
目が細かい石はとてもきれいで良いのですが、目が粗い石よりも水を吸込む力が強く、意外と深くまで水を吸い込んでしまいます。より細いストローの方が強く吸えるという原理と同様です。
よく『水の退けが早い』と良い意味で言われますが、表面上は早く退けていて実は深く浸み込んだ水は残っています。石は10の水を吸ったら10は乾きません。必ず何割か残り、残った水(雨水)が石や鉱物に悪作用してしまうのです。
今回の敷石も裏面(底面)からの吸上げも防止する目的で、表面・裏面・各小口(側面)のすべての面をコーティング施工しています。建付け後に表面だけの施工では、裏面や小口から水を吸込み濡れジミ化し易くなります。
慢性的濡れジミ例 石塔
慢性的濡れジミ例 敷石
この写真は濡れジミが慢性化している状態です。雨が降っていない時でも年中このように濡れジミの状態で、こうなるともうこの濡れジミは取れなくなってしまいます。
表面だけでなく裏面等への防水加工もとても重要です。出来るだけ新品のうちにコーティング加工をするのがベストです。
 
2022年01月31日 19:55

営業時間

9:00~18:00

定休日

土・日・祝日

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