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外的要因による墓石の汚れ状態の違い

新着 経年通常状態墓石
新着 経年過注水状態墓石

写真①②の墓石は、共に隣り合う墓地にあり、お施主様同士が親戚関係で昭和54年に同じ石種で一緒に建てられた墓石です。
御覧の通り、①の墓石よりも②の墓石の方が汚れ度合が大きい(酷い)事が判ります。天端だけでなく棹石前面までも反射の映り込みが無くなるほど汚れが膜状に覆っているほどです。
今回②の施主様から石材店様にクリーニングの相談があり、「なんで一緒に建てたのに、隣のお墓よりうちのお墓の方が汚れが酷いんでしょう?」と不思議に感じていたようです。確かに疑問に思われるのも当然でしょう。墓所には特に汚れるような木等もありませんし、墓地環境の条件は全く同じで石種も同じなのですから。①の墓石を見る限り、特にお掃除をまめにしている程には見えません。経年相応の汚れ具合に感じます。
私は現地で確認した際、棹石天端淵の白い汚れを見て、おおよそ汚れ要因は予想しておりました。

クリーニングを始めると、水垢などの汚れの膜の厚さに驚きです。43年経過の通常の汚れ膜除去工程の約3倍位の工程を要しました。汚れの膜が3層位に重なっているようなイメージです。
作業中に施主様がいらしたので、お墓参りの頻度をうかがったところ、ほぼ毎日いらしているとの事でした。やはり予想通りです。毎日お線香をあげて、水も墓石にかけていらしたことがわかりました。水をかけた後は拭き取らずそのままにしていたようです。あの天端淵の白い汚れは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウム等のミネラル成分が固まったものです。特に吸水率の低い黒御影石ですので、成分が石内部には浸み込まず表面に滞留し残りやすいがための状態です。
そしてこの墓石の汚れの膜は、それらの成分や通常の水垢成分の他にお線香の煤煙成分が繰り返し蓄積されたものですので厚膜となったのです。長期間そのお参り方法を繰り返せば、当然お隣の同墓石とは異なった状態になってしまいます。
お施主様にはお隣の墓石汚れの違いを先の要因をご説明し、今後は水をかけた後水分を拭き取っていただくようおすすめしました。

今回この様な汚れではありましたが、不幸中の幸いとして、厚い汚れ膜に覆われていた箇所の石肌がさほど傷んでいなかったということです。汚れを除去してみると隣の墓石よりもさほど色褪せもしておらず、キレイな艶面が現れました。
新着 過注水墓石洗浄後天端
新着 過注水墓石洗浄後左側新着 過注水墓石洗浄後右側新着 過注水墓石洗浄後天端2
墓石は墓地の環境や石種等によって傷み方や汚れ方も色々異なってきますが、今回の様に人の扱い方による「人的要因」によっても墓石の状態が大きく変わるということです。
お墓にお水をかけることはお勧めしませんが、お墓参りの作法も様々ございますので、もし墓石にお水をかける際はその後水分を拭き取ってあげることをおすすめします。
 
2023年03月23日 10:12

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