経年で白化退色した浮金石をコーティングで濃色化
写真は昭和42年に建てられた浮金石の墓石です。昭和40年代に建てられた浮金石の墓石は結構多く墓地で目にすることも多いですが、ほとんどの墓石は写真の様に退色して白化しています。
今回外柵の改修工事に伴い、石塔はクリーニングし浸透被膜型のコーティングで色見を濃く仕上げることとなりました。
本来であれば石塔類は研磨機で磨き直せればベストですが、白化の酷い箇所はレジンダイヤの#400で研磨しても取り切れずメタル研磨盤で研磨しなければならないため、さらに手間とコストが嵩むことから先述の作業となりました。
写真の様にだいぶ濃色化し黒味が戻せました。さすがに白化の酷い箇所は戻すことはできませんでしたが・・・
今回使用したコート剤は浸透被膜型のガラス系コート剤で、俗に言う『セラミックコート』と言われるコート剤です。
弊社のタイプは、セラミックコート剤と言われる物の中でも殆どが有効成分で溶剤は数%しか入っていないため効果が高く、且つ被膜もモース硬度7レベルと超硬で鉱物表面も保護するだけでなく、今後の退色防止効果も高くなります。さらに特殊浸透剤が配合されていてより浸透が深いため、より濃色に仕上げることが出来ます。
黒御影石の墓石は本来磨き直しをおすすめしますが、何らかの諸事情で再研磨できない場合は、こういったコーティングによる濃色化もご検討いただくのもよろしいかと思います。
2024年07月16日 21:57