コーティング墓石の降雪後の状態
1月6日に関東では珍しく雪が降り、翌日は降った雪が凍っていました。4日後に前月コーティングした墓石の雪解け状態を写真におさめてありましたのでアップします。
石塔類と左右の敷石4枚をコーティングしてあります。
写真をみるとコーティングしている箇所は白く、未施工箇所は雪解け水が浸み込んで色が変わっているのがわかります。
この石種は中国のAG213という白御影石で、見た目は茨城の真壁小目と極似しています。吸水率も0.2%~と同様クラスですが、こちらの方が吸い込み方がやや均等です。
目が細かい石はとてもきれいで良いのですが、目が粗い石よりも水を吸込む力が強く、意外と深くまで水を吸い込んでしまいます。より細いストローの方が強く吸えるという原理と同様です。
よく『水の退けが早い』と良い意味で言われますが、表面上は早く退けていて実は深く浸み込んだ水は残っています。石は10の水を吸ったら10は乾きません。必ず何割か残り、残った水(雨水)が石や鉱物に悪作用してしまうのです。
今回の敷石も裏面(底面)からの吸上げも防止する目的で、表面・裏面・各小口(側面)のすべての面をコーティング施工しています。建付け後に表面だけの施工では、裏面や小口から水を吸込み濡れジミ化し易くなります。
この写真は濡れジミが慢性化している状態です。雨が降っていない時でも年中このように濡れジミの状態で、こうなるともうこの濡れジミは取れなくなってしまいます。
表面だけでなく裏面等への防水加工もとても重要です。出来るだけ新品のうちにコーティング加工をするのがベストです。
2022年01月31日 19:55