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お知らせ

コーティングした観音像の降雨時状態

線状降水帯の発生で関東地方も降雨が続く中、7月にコーティングした観音像の防水状態を確認してきました。
観音像や地蔵等の石像類は叩き仕上げの物が多く、雨水が浸み込み易いため鉱物が傷み易いです。石像類は殆ど白御影石なので、より傷み易くもなります。
新着 観音像雨濡れ
写真の様に防水加工を施していない場合は、酸性雨が浸み込み鉱物が酸化して赤い酸化物(赤サビ)が表出してきます。苔が発生することも少なくありません。これは石像に限ったことではなく、階段等の滑り止めとしてビシャン加工した箇所にも良く発生する現象です。
本磨きではない表面加工には柔らかな風合いで仕上がる反面、雨による劣化を受けやすい特性がありますが、これも防水加工をすることで相当傷みを遅らせることができます。

新着 観音像コーティング済新着 観音像コーティング済2
周囲の石材物は雨水が浸みこんでいる中で、コーティングした観音像だけ乾いた色のまま綺麗に立っています。
このコーティングは浸透型のコーティングなので、表面は覆わずに内部への雨水の浸み込みを防ぎます。しかも有機溶剤を殆ど含有しておらず有効成分がほぼ100%なので、耐久性も高く叩き仕上げの風合いも変わりません。

地蔵像やお墓は苔むした方が風情があってよいのでは?という意見をたまに耳にすることがあります。私としては、庭園等、時の経過を楽しむ景観の一部である石材物が苔むしているのは風情があり味があると感じますが、人の形をした石像物や先祖が眠る家である墓石が苔むしているのを「風情があって良い」とは思えないのです。むしろ可哀想だと感じてしまいます。寺院の仏像等もお坊さんが綺麗に掃除したり、屋外の大仏像も定期的に汚れを落としたりしています。
屋外墓地の石像であっても、傷ませずに綺麗に維持してあげてはいかがでしょう。
 
2021年08月18日 19:56

再研磨墓石のコーティング

新着 再研磨コーティング 研磨前
新着 再研磨コーティング 研磨前2
こちらは昭和44年に建てられた黒御影石(スウェーデン産石種)の墓石で、52年が経過しています。汚れだけでなく色あせも散見されます。
法事に伴い綺麗にしてほしいとの依頼を受けた石材店様からクリーニングの相談を受け、クリーニング&コーティングと黒御影石部材の再研磨&コーティングもご提案させていただきました。
黒御影石の様な吸水率の極めて低い石種は、表面が退色する等の劣化はあるものの内部までは傷んでいないので、粗く研削し一肌剥いて研磨すれば殆ど新品の様に戻るため、予算が合えば再研磨しコーティングするご提案をしています。クリーニングと部分的な手動研磨では汚れ落としやツヤ戻しは出来ますが、退色を戻すまでには至りません。またコーティングで黒味を少し戻す事もできますが、新品レベルにまでは戻りません。

今回は黒御影石部材は研磨業者にて再研磨、据付前にコーティングし芝台・拝石はクリーニングすることになりました。
新着 再研磨コーティング 研磨後
新着 再研磨コーティング 研磨後2
御覧の通り殆ど新品の様になり、字彫箇所も再ブラストされています。コーティングによってさらに黒味が増しました。吸水防止だけでなく表面に超硬な無機系被膜を形成しているので、今後の紫外線や酸性雨による退色劣化も抑えることが出来ます。

国産の代表的な黒御影石には「福島県の浮金石」があります。昭和40年代・50年代には関東地方にも多く建墓され今もなお多く存在しています。浮金石は時の経過とともに退色し白化し易い石種で、当時の墓石は殆ど退色してしまっています。今では貴重で高額な浮金石ですが、再研磨すれば新品時の色ツヤを取り戻すことができます。
数十年経過し退色劣化している黒御影石の墓石は特に再研磨をおすすめいただいて、以後劣化を抑えるコーティングを施していただければと思います。
2021年08月17日 15:41

新墓石コーティング:降雨時の状態

技術:コーティング
大雨の降る墓地に行かれる方は少ないかと思いますが、私は仕事上雨の日に墓地に行くことが多々あります。
雨の日こそ、コーティングした墓石の防水状態の確認には絶好なタイミングです。
特に梅雨時期は連日降り続いたり豪雨になったりと、様々な降雨状態の中でのコーティングした墓石やコーティングしていない墓石の状態を確認できます。

先日も大雨の日、既存外柵に建てた新品墓石のコーティング状態を確認してきました。石種は日本の真壁小目という関東地方ではお馴染みの白御影石で、吸水率も0.2%~となかなか吸う石種です。
この石種には、通常のコーティングだと色味が濃くなり斑になり易いため、ベースコートした後浸透被膜型でコーティングを行っています。
新着 降雨時コーティング墓石
写真の通り、防水状態は良好です。この墓地でこの墓石だけが乾いた色見で目立っています。と同時に他の墓石を見てみるとあらためて「こんなにも雨水が浸み込むものか」と実感させられます。
たまたま同様石種の墓石を見つけたので、その色の変わりようを写真におさめました。
新着 降雨時コーティング無い墓石
晴れの日には同じようなキレイな白色でしたが、雨に打たれるとこれ程にも色が変わるほど雨水を吸い込みます。
これがたった1年間で想像してみても、相当な量の雨水が浸み込むと同時に、浸み込んだ酸性雨の酸化物によって石の鉱物が徐々に侵され劣化していく様が思い浮かびます。

新規建立や改修等の建替えで新品墓石部材にコーティングし、降雨時の状態を確認した時は特に「また一墓劣化から救う事ができた」と安堵します。
墓石は決して安い買い物ではありません。是非新しいうちからコーティングし、墓石石材を劣化から護り長く健康な墓石状態を維持していただけたらと切に願います。
 
2021年06月29日 19:04

墓石コーティング:浸透被膜型コーティングの湿気蒸散性能の事例

技術:コーティング
墓石の本磨き面に施工するマイストーンの浸透被膜型コート剤は、細孔に浸透し且つ表面を超硬(15H相当)な被膜で保護しますが、石材内部の湿気分を外に蒸散する仕組みを持っています。すなわち石の呼吸を妨げません。
今回その事例をご紹介します。

下の写真は、墓石部材の梱包に使われている緩衝材です。梱包をバラす前に雨に濡れてしまい数日間そのままの状態でした。コーティングするためいざバラしてみると、墓誌の背面にくっきりと緩衝材跡が残ってしまっていました。

実はこの緩衝材に悩まされている石材店の方は少なくないんです。緩衝材の成分(油性分)も一緒に浸み込むので水分がより抜けづらくなります。何とかしてほしいものです・・・
この石種は中国山崎という石で、吸水率は低めですが鉱物や石目がとても細かいため雨水が浸み込むと極細な細孔に広がりなかなか乾きません(奥深くまでは浸み込みませんが)
この時も工業用ドライヤーで熱しましたが結局抜けませんでした(2番目写真はドライヤー後)
施工日がこの日しかなかったのとドライヤー乾燥でコーティング剤が浸み込む深さの水分は抜けたと判断し(このコート剤は水よりも浸透は浅い)、浸透被膜型のコーティングを施工。
翌々日に据付予定でしたので、翌日は天日に当てておいて頂くよう依頼しておきました。
据付当日に確認すると、緩衝材の後も無くなり水分はしっかりと抜けています。もちろんコーティングもきちんと効いています。

被膜系のコーティングは石の表面を覆ってくれるので劣化防止性はさらに高くなります。気を付けなければいけないのは、湿気分を外に逃がすメカニズムを持ったアイテムを使用することです。
ガラスコートと呼ばれるものの中には、そのメカニズムを持っていないものもあり、コーティング膜が剥がれたしまったり残った湿気分が腐って菌が繁殖したりと、石に悪影響も及ぼします。

浸透性が高く(根付きが良い)さらに形成被膜が超硬で、石に悪影響を及ぼす有機溶剤を含まないマイストーンの浸透被膜型コーティングは、まさに墓石コーティングの最高峰です。


新着 緩衝材新着 緩衝材跡 中国山崎石墓誌裏新着 緩衝材跡消えた 中国山崎墓誌裏
2021年06月16日 16:43

ホームページオープンのお知らせ

Meistone/マイストーン ホームページオープンのお知らせ

墓石石材を最適にケアする信頼の技術“Meistone/マイストーン”のホームページがオープンしました。

マイストーンは国や公共機関の重要建築施設の石材や数々の建築石材をメンテナンスする信頼の技術を、墓石石材向けにに改良し展開させたメンテナンス技術です。

マイストーンを運営するウエストアンドカンパニーでは、導入をご希望・ご検討の墓石クリーニング加盟店様、石材関連業者様、新たに事業開始・事業活用されたい方向けにマイストーンケア技術の提供・導入支援を行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

2021年06月03日 00:00

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