新墓石コーティング:降雨時の状態
雨の日こそ、コーティングした墓石の防水状態の確認には絶好なタイミングです。
特に梅雨時期は連日降り続いたり豪雨になったりと、様々な降雨状態の中でのコーティングした墓石やコーティングしていない墓石の状態を確認できます。
先日も大雨の日、既存外柵に建てた新品墓石のコーティング状態を確認してきました。石種は日本の真壁小目という関東地方ではお馴染みの白御影石で、吸水率も0.2%~となかなか吸う石種です。
この石種には、通常のコーティングだと色味が濃くなり斑になり易いため、ベースコートした後浸透被膜型でコーティングを行っています。
写真の通り、防水状態は良好です。この墓地でこの墓石だけが乾いた色見で目立っています。と同時に他の墓石を見てみるとあらためて「こんなにも雨水が浸み込むものか」と実感させられます。
たまたま同様石種の墓石を見つけたので、その色の変わりようを写真におさめました。
晴れの日には同じようなキレイな白色でしたが、雨に打たれるとこれ程にも色が変わるほど雨水を吸い込みます。
これがたった1年間で想像してみても、相当な量の雨水が浸み込むと同時に、浸み込んだ酸性雨の酸化物によって石の鉱物が徐々に侵され劣化していく様が思い浮かびます。
新規建立や改修等の建替えで新品墓石部材にコーティングし、降雨時の状態を確認した時は特に「また一墓劣化から救う事ができた」と安堵します。
墓石は決して安い買い物ではありません。是非新しいうちからコーティングし、墓石石材を劣化から護り長く健康な墓石状態を維持していただけたらと切に願います。
2021年06月29日 19:04